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日本企業とイスラエル企業の協業による
イノベーション創出を強力にサポート。

ミリオンステップス株式会社

回答者
代表取締役 ヨアブ・ラモト / 取締役 井口 優太
事業内容
日本企業とイスラエル企業との協業を支援するコンサルティングを提供

入国制限により両国の往来がストップ。売上は8割減に

日本企業が得意とするきちんとしたプロセスで精度が高いものづくりと、今までにないアイデアと技術でイノベーティブなものを作っていくのが得意なイスラエル企業。両者を組み合わせることにより双方の強みを一層活かすことができ、さらに新たな可能性が生まれます。そのマッチングの機会創出からプロジェクトの企画と実行、その後のサポートまで一貫して行うのが当社の事業です。

イスラエルは人口900万人の小さな国なので、アメリカのスタートアップ企業のようにビジネスモデルありきではマーケットが小さすぎて成り立たない。一方で、技術者が非常に多く、世界の企業のR&D(研究開発)センターが集中しているのがイスラエルの特徴です。その優れた技術を、実現するための力とマーケットを持っている日本企業と連携を深めていけば、必ずビジネスチャンスが生まれます。そこに当社にしかできない役割があると自負しています。

2016年に設立した当初から、イスラエル企業の強みや可能性について日本企業側に理解を深めていただくために、ジャパンイスラエル・イノベーションサミットというイベントを開催し、両国の出会いと橋渡しの場として活用しました。こうした地道な取り組みにより、現在では自動車、電力、ヘルスケアなど幅広い業界に取引先を有しています。 当社では顧客である日本企業とイスラエルのスタートアップ企業とのビジネス機会を創出するため、顧客とともに毎月1〜2回イスラエルに赴き、現地の企業を訪問してミーティングを行い、フェイストゥフェイスで信頼関係を築いていくことを大事にしてきました。

2020年2月末もイスラエルに渡航するために成田空港に向かうところで、イスラエルが日本からの入国を制限したという連絡が。新型コロナウィルス感染症の水際対策として実施されました。その後、コロナ禍で不確実性が高まったこともあり、日本企業側でのプロジェクトの中止や延期が相次ぎ、2020年3月は売上が前年比8割減、その後も9月までは前年比3割減になりました。加えて、顧客とともにイスラエルを訪問してディスカッションをすることを、新たなビジネスアイデアを生み出す重要なチャンスとして位置づけていたため、その機会が喪失したのは大きな痛手となったのです。

自分達の強みを見直し、原点に立ち返り取り組む

コロナ禍は、我々の強みや提供する価値は何なのか?何のために創業し、何を実現したいのか?ということを、徹底的にチームで話し合う良い機会にもなりました。両国の企業を単につなぐことをやりたい訳ではない。しかしながら、単に日本企業のニーズを聞き、イスラエルのスタートアップ企業を調査して、情報提供するだけであれば、自分たちでなくてもできるのではないか?自分たちが顧客に対して提供できる価値は何なのか?いつの間にか、自分たちが実現したかったことと、今やっていることの間に、ズレが生じていたのかもしれない。

今般のコロナ禍という大きな逆境の中、本当にやりたいこと、やるべきことは何なのか、を改めて考えました。日本企業に対するイスラエル企業情報提供にとどまらず、日本企業とイスラエル企業が信頼関係を築き、ビジネスを立ち上げ、それを成功させるまでをサポートしきることが、自分たちの果たすべき役割だと。コロナ禍で往来できなくなったことを変革のチャンスと捉え、環境が変わった今、自分達だからこそできるビジネスに舵を切ろうと思いました。

イスラエルの文化的な背景から、信頼関係が築けていない相手にはなかなか情報を開示しないという背景もあったため、これまでは現地に赴き顔を合わせて話をし、信頼関係を築くことでようやくコアな情報を提供してもらえていました。訪問できなければ、ディスカッションができない、情報提供ができないということであれば、新たなプロジェクトは生まれず、また既存のプロジェクトも止まってしまう。往来できなくても、オンラインでビジネスを進められるようにイスラエル側への説明を工夫したり、自社のサービスメニューを全て見直し、往来をすることなしに日本企業とイスラエル企業とが信頼関係をしっかり構築し、ビジネスを前に進められるようなものに変更したりしました。この取り組みを進めることで、イスラエル側の信頼を得て、双方が前向きな関係を築く仕組みを作ることができました。

さらに、色々なオンラインでのイベントやミーティング開催の方法を試行錯誤し、9月頃から軌道にのりはじめました。従来はイスラエル企業が日本を訪問して開催していたイベントも、オンラインで実施。延べ千人以上の方に参加していただき、このイベントをきっかけとした両国の新たなビジネスチャンスも生まれつつあります。
こうした取り組みが功を奏し、当社ではコロナ禍でも新規取引が拡大し、従来の取引先の数よりも大幅に増加。売上も戻りつつあり、今後はさらに売上の大きな伸びが期待できる状況になりました。

できないから諦めるのではなく、できると考えることでチャンスが生まれる

1964年の東京大会ではインフラが大きく変わりましたが、今回の東京大会も大きなレガシーになるはず。コロナ禍の影響を受けながらも力を合わせ開催できれば、世界中の国々から日本だからできたと評価され、国内のモチベーションも大いに盛り上がる大会になるでしょう。この自信は、日本の中でまた新しいイノベーションを生み出していくことに繋がります。それは日本の中から生まれるものも、海外から取り入れて作っていくものもある。日本が世界中のイノベーションとコラボしていく中の1つとして、イスラエルという選択肢があり、当社はそのスペシャリストとしてイノベーションに貢献したいと思います。

今回のコロナ禍は、チャンス。できないから諦めるのではなく、できないことを諦めずにできるように考えるとチャンスが生まれます。当社が両国のビジネスと文化の架け橋になるべく活動していきます。当社はどんな困難でもあきらめずに挑戦し続けることが楽しくてしょうがない個性豊かなメンバーの集まり。その名でもある「ミリオンステップス」、つまりコツコツと積み上げていくことが、やがて大きなイノベーションを起こすことを最大のモチベーションとしています。

  • 企業名 ミリオンステップス株式会社
  • 所在地 〒 105-0003 東京都港区西新橋2-17-2 K2虎ノ門ビルディング8F
  • 創業年 2017年
  • 従業員数 7人
  • 業種 サービス業
  • URL https://www.millionsteps.jp/