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アナログレコード文化復活の
一端を担う、
業界のリーディング企業。

FTF株式会社

回答者
代表取締役 武井 進一
事業内容
中古レコード・CDの販売

コロナ禍による外出自粛が直撃。来店、来日が停止され、お客様の足が閉ざされた。郵便集荷もストップしたため売上は大打撃を被った

当社は、中古のレコードやCDの販売を手掛けています。個人のお客様から買取、国内外へ販売。国内には実店舗が2店あるほか、1994年の創業当初は手作りの紙の通販リストで行っていたものが現在ではECサイトにより世界100カ国以上に販売するまでに成長してきました。SOUL・FUNK・JAZZ等の黒人音楽、ROCK、モダンジャズなどジャンルにより取り扱い店舗を分けるなどして、マニアックな嗜好にもきめ細やかに対応できる奥の深い知識を強みとしています。

一時は廃れたアナログレコードが世界中で復活している要因を分析してみると、瞬時にダウンロードできる音楽を聴くよりも、1枚のレコードを探し歩くことやレコード棚の中から自分が聴きたい1枚を掘り出すことによって好奇心やワクワク感を満たされるからではないかと考えています。

当社はこのアナログレコード文化の復活とともに発展してきているとも言えます。2019年度から当社は「世界を日本贔屓にする会社」をスローガンに掲げて、訪日された外国人の方々に日本をよく知っていただくきっかけの1つとしてアナログレコードで音楽を提供できる役割を志向してきました。インバウンドの増加とともに取組みを推進でき、自社の存在意義を確立した手応えを得ていました。

ところが、今回の新型コロナウィルス感染症の拡大は、当社の事業の基盤であるお客様の来店や来日をストップさせてしまいました。2020年4月から約1カ月間の緊急事態宣言中は渋谷、下北沢の国内2店舗は営業停止、6月18日に新規オープン予定だった宮下パーク店も開店を延期。さらに、4月初旬には海外向けの物流がストップした影響から、海外顧客への販売も大きな影響を受けました。

改めて顧客目線に立ち返る。先を見据えたBCP対策にも取り組む

実店舗の営業停止中に一部スタッフはテレワーク。本来、小売業でテレワークは難しい中、工夫してできることをやってみようとチャレンジ。宮下パーク店の開店は、7月下旬に延期し、その準備に向けて前向きな気持ちを持つことがスタッフたちのモチベーションになった効果もあったと思います。 また、物流体制も見直し、1社のみではなく複数の配送サービスを使うことで配送を正常に戻し、売上回復に繋げました。

その上で、お客様目線での対応を改めて考えてCSに徹し、国内及び海外向けの通信販売を強化していきました。数字的にはまだまだですが徐々に売上の成果が出始めているところです。

足元だけでなく、今後を見据えた取り組みとして、感染症が蔓延した際のBCP対策の構築に着手しています。2020年に国から事業継続力強化計画の認定を受けましたが、今後も想定される感染症の対策も含めた計画で再申請する予定です。この対策にあたり、データ管理のためクラウドシステムの導入などを実施しました。

「レコードはゴミとして処分ではなく買取へ」と啓蒙し、循環させて、SDGs活動に繋げていきたい

「#初めて買ったレコード」「#myfirstvinyl」というタグがSNS上に沢山あるのですが、レコードに触れたことのない世代のお客様が来店され、当店で初めてレコードを買われた時はとても嬉しいです。海外のお客様からクリスマスカードなどが送られてくる時も感動します。こうした喜びを糧に、これからもアナログレコード文化を発信していくことにより社会貢献するという自社の使命を認識し、さらなるCSにも取り組んでいく考えです。その一環として、外国人観光客のお客様に英語で接客ができる体制の整備を進めます。

さらに、環境問題対策にも力を入れています。未だにレコードをゴミとして処分する人が非常に多いため、ゴミとして焼却されないように広く訴え、使用できるものは買取することにより、SDGsに貢献していこうと取り組んでいます。具体的な例では、「レコードはゴミでなく買い取りします」という趣旨の文章をWEBに掲載したり、チラシを配布したりしています。そして、買い取ったものはできるだけ欲しい方へ橋渡しをしてその価値を活かせるように努めていくことも大切。そのために幅広いニーズに対応できるよう、常に多品種を揃える努力も欠かしません。

  • 企業名 FTF株式会社
  • 所在地 〒 150-0046 東京都渋谷区松濤1-4-9
  • 創業年 1994年
  • 従業員数 80人
  • 業種 小売業
  • URL https://facetofacecoltd.com/