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コロナ禍でも香りで勝負
香りとニオイのプロとしての
確固たる強みを世界へ。

プロモツール株式会社

回答者
代表取締役社長 井上賢一
事業内容
香りとニオイの総合プロデュース

製造販売している製品が必需品ではないため、 コロナによる売上の大幅減を覚悟した。

1999年に、アメリカのカードタイプの化粧品サンプル製造会社の日本総代理店として創業した当社は、2005年から香り事業を手がけ始め、現在は香り事業が全体の8割を占めるまでになりました。
当社の香り事業は、①ブランディング戦略として、人が集まるロビーやラウンジで心地よい香りを流す空間芳香、②香りによるセールスプロモーション、③映画館やテーマパーク、水族館などのエンターテイメント施設での香りの演出、④香り自体が持つ効果効能訴求の4つのジャンルで成り立っています。

2020年1月に、新型コロナウィルスが世界的に広がる報道を聞いた時、「香り事業は大打撃を受けるだろう」と危機感を持ちました。
当社の主たるお客様には、日本を代表する航空会社や4D映画を展開している大手企業があり、2月以降、徐々に売上に影響が出てきました。空港ラウンジ向けや4D映画用は前年比5割を下回る結果となり、ホテルや商業施設用も注文が激減。さらに、祖業の化粧品サンプル受託製造やスキンチェッカー事業も売上が半減する事態になりました。

自社の強みを生かし、いち早くコロナ対策に取り組んだ。

当社は、2020年1月にコロナ対策に動いたので、早かったと思います。
当社の香り技術で開発でき、コロナ禍でも売れる製品は無いか?と考え、国内外の研究論文を読み直し、そこに記載されている精油の抗菌、抗ウイルス効果に着目しました。
天然精油の中でも特に強い抗菌、抗ウイルス作用を持つ幾つかの精油を選択してブレンドし、ウィルスをブロック(除去)できる製品を開発することにしました。それが、ティートリー、ラベンダー、スペアミントなど複数の天然精油をブレンドした当社独自の除菌・ウイルス除去剤『VB formula』でした。
ウイルス除去や除菌を謳うからには、信頼できる研究機関の実証試験データが必要と判断、北里環境科学センターに実証試験を依頼。その結果、『VB formula』には99.97%以上の除菌効果と99.99%以上のウィルス除去効果があることが確認でき、緊急事態宣言が発令された4月のタイミングで発売することができました。
もし1月に強い危機感を抱かず、もっと遅くなってから開発に取りかかっていたら、発売は遅れ、売上に対するダメージは相当深刻なものになっていたと思っています。

実は、当社がいち早く取り組んだ新製品は『VB formula』だけではありませんでした。
当社独自の除菌スプレー『ほのかに香るアルコール除菌スプレー』と、身体の抵抗力(免疫力)を高める『immunoPLUS』です。
従来のアルコール除菌スプレーはアルコールの嫌な刺激臭がありますが、当社の除菌スプレーには柑橘系香料を少量配合しており、オレンジの香りがほのかに香る爽やかなアルコール除菌スプレーとなっております。さらに精油成分は、人の免疫力を高める森のフィトンチッド成分でもあるため、精油には免疫力を高める力があるものと考え、幾つかの精油をブレンドした空間芳香剤『immunoPLUS』を開発、発売しました。
これらの製品は、人が沢山集まりコロナ感染が起きやすいクリニックや歯科医院、ホテル、美容院等に注目され、採用されています。

これらの製品は、有効成分がいずれも天然精油100%であるため、安心・安全だとして高い評価をいただいておりますが、こうした製品開発には、これまで蓄積してきた当社の香料に関する知見と技術、そして何よりも4名の調香師の存在が欠かせません。
当社は創業以来、他社のマネをしない独創性を何よりも重視して来ており、数多くの特許を出願し、取得した特許は10本近くになります。

今世界中をパニックに陥れているコロナ禍で、多くの企業の売上が激減、厳しい経営を強いられている中で、当社がそれ程大きなダメージを受けずに済んだのは、昨年を上回る売上を達成している香り事業のお陰であり、コロナ禍を逆手にとって、前述の製品をいち早く開発し、販売に漕ぎ着けた結果であると思っています。

香りだけでなく、とことんmade in Japanにこだわった “これぞ日本の香り” 『和の香』を発売。

香水や室内芳香剤など、市場には様々な香り製品が溢れています。中でも、どこでも見かけるのが、お洒落なガラス瓶に香料を入れ、リード(葦の意)と称するスティック状の棒を差し込んだ商品で、瓶の中の揮発性香料をリードが吸い上げ、周囲に香りを揮散させる製品ですが、その殆どが香水っぽい欧米テイストの香りです。当社は、日本を代表する香りカンパニーとして、この現状に疑問を感じて来ました。

日本には、平安時代から連綿と受け継がれてきた日本固有のお香文化があるのに、私達日本人が心から“良い香り”だと言えるリードディフューザーが皆無である現状を憂い、「“これぞ日本の香り”だと胸を張って言える香りを作ろうではないか!」と思い立って創ったのが、当社の『和の香』(商標登録済)です。

『和の香』は、日本を代表する調香師であり、当社の調香室長でもある丸山賢次が自ら調香を担当。
悠香(はるか)、風音(かざね)、森羅(しんら)という三つの名前の香りで構成しており、香りだけでなく、製品を構成する全ての素材にも、徹底してmade in Japanを追求した製品です。
容器は徳利をモチーフにした有田「李荘窯」製磁器、容器の首飾りになるタッセルは京都の職人の手による正絹、容器の下に敷くコースターは吉野杉の柾目板。リードスティックは日本製の極厚の板紙を、ヒノキの葉、桜の枝、雪化粧した冬枯れの枝をデフォルメした形に型抜きしたもの(いずれも意匠登録済)で、日本の心と美を徹底して表現しています。

当社の『和の香』の香りが、来年夏に日本を訪れたスポーツ選手や外人観光客の心を癒すだけでなく、日本にはこんなに良い香りの『和の香(WA NO KA)』 があると、お土産に持ち帰って下さることを期待しています。

嗅覚が感知する香りは大脳辺縁系を刺激し、記憶に刻み込まれるだけでなく、情感に働きかけて人の心を癒し、豊かにします。
当社の『和の香(WA NO KA)』が東京に集う人々を癒すだけでなく、コロナ禍で荒んだ世界中の人々の心を癒し、平和であることの大切さを改めて思い直す存在になることを願っています。

  • 企業名 プロモツール株式会社
  • 所在地 〒 113-0021 東京都文京区駒込6-5-3ビューネ本駒込5階
  • 創業年 1999年
  • 従業員数 15人
  • 業種 製造業
  • URL https://www.promotool.jp